虎になって

虎になっていきる、虎になって眠る

「逃避行」フレデリック

フレデリックの新曲逃避行のMVが昨日公開された。今日はNEWアルバム「フレデリズム2」のフラゲ日だったが、ここ暫く立て込んでいて聴けるのはまだ先になりそうだ。

まずは新曲MVについて、片手で数える程度にしか聴いていないが、感想を残しておこう。

 

https://m.youtube.com/watch?v=M1iXjgaYh1w

 

まず、求めてるものと一致していた事に高評価。今劇場版シティハンターが高い評価を受けている理由はというと、予想通りのなんの捻りもないシティーハンターだったから、だそう。逃避行もそうで、今までのフレデリック、という感じ、フレデリックの色が濃く出ている。

映像はスミス監督が手掛けたもので、オンリーワンダーを彷彿とさせる多人数ダンス(監督は違うのだが)。

曲を聴くと、繰り返す電子音は相変わらずで、細かいフレーズを何度も何度も繰り返している。ド定番の四つ打ちがベースで、電子音をくどくない程度に重ねている印象を受けた。サビでのギターのカッティングも定番だが手堅く、フレデリックらしい。コーラスもいつも通り自分好みだ、歌との掛け合いという観点で見ると少し独立した印象を受けたが。

 

さて、ここまで読むと今までと全く同じ(それが悪い事では決してないが)、せっかく新しいアルバム出すのに進歩なし、と思われるかもしれないが、そうではない。

フレデリックの曲作りはベースとドラムのシンクロを意識している、と作詞作曲担当の康司君(Ba.)は語っていたが、逃避行のAメロBメロではギターとのシンクロが目立ったように聴こえた。さらにサビでは「バックれたい」を強調するようにベースも動いていて、そこが強く耳に残る。ベースで言うと、1番サビ後2番に入るところで唸るベースにも注目したい。かっこいい。

イントロでは乾いた太鼓─何かの民族楽器か─の音がアクセントになっていて、シンセを引き立てる。間奏のタムがとてもかっこいい。強弱がハッキリしていてタム1本でも心地いいグルーヴ感に心躍る。

何より、彼らの勝負曲であるオドループやオンリーワンダーよりテンポが緩やかな事。当然走ればノリやすい曲調になる。逃避行は決してハイテンポでは無いがノリやすい。今までに無いが、ライブでも楽しめる、そんな曲だと思う。

 

総括すると、期待通りの中に大きな躍進が見られる、そんな曲だった。

自分がMVを見た頃には海外からのコメントも多数上がっていて、注目度の高さが伺える。何より彼ら自身がどんどんかっこよくなっている。今後の活躍に益々期待が高まるMVだった。

以上、音楽未経験者の駄文でした。曲は良いから是非とも聞いて欲しい。